“世界のオザワ”と呼ばれた指揮者、小澤征爾さんが2月6日に亡くなりました。
享年88歳です。
日本の宝がまた一つ失われてしまいました。
小澤征爾の「N響事件」とは?
そんな小澤征爾さんですが、検索すると通称“N響事件”というものが出てきました。
これは一体どんな事件なんでしょう?
調べてみると、N響事件とは、1962年に起きた事件。
NHK交響楽団が、自ら招聘した小澤さんをボイコットし、演奏会が中止になった騒動。
一般的には、海外で成功した小澤さんの態度に、NHK交響楽団が
拒否反応を示したというような内容でした。
ただ、実際は、26歳の若さで海外で成功した小澤さんに目を付けたNHK交響楽団が
客演指揮者として、1962年6月から半年間の契約を結んだことがそもそもの始まりのようです。
海外で成功し、海外のやり方を取り入れる小澤さんと従来のやり方を踏襲する
NHK交響楽団。その溝は埋まることはなかったようです。
その後、11月にNHK交響楽団が「今後、小澤氏には協力しない」と表明。
これはかなり異常な状態ですよね。
そして、12月の定期演奏会が中止に。
これは前代未聞の出来事だったようです。
そして、小澤さんは「NHKとN響を名誉棄損、契約不履行で訴える」との内容を発表し
事態は完全に泥沼化。
その後、幾人かの仲介人を以てN響を和解。
このことがあったため、小澤さんは軸足を世界へ移したとも言われています。
こんなことがあったのは知りませんでした。
小澤征爾の息子は?
小澤征爾さんの息子は俳優でタレントの小澤征悦さんです。
出身はアメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ。
奥さんはNHKアナウンサーの桑子真帆さんです。
映画やドラマでも大活躍な役者さんです。
小澤征爾と小沢健二の関係は?
小澤征爾さんが6日に亡くなったことを受けて、ミュージシャンの小沢健二さんが
追悼のコメントを発表しました。
「家族の一員として征爾さんの今世からの旅立ちに立ち会えたことを心に刻みこんでいました。本当に最後まで格好良く、美しい姿でお発ちになられたことを、親しくお仕事をなされ た方、強い思い出のある多くの方にお伝えしたく、言葉を打っています。征爾叔父さん、本当にたくさん、たくさんのことをありがとうございました。雪山へ上る途中で、お気持ちしっかりと受け取りました。また、そちらで!」
引用先 小沢健二さんのインスタグラムより
実は小沢健二さんは、正爾さんのおいに当たります。
皆さん素晴らしい才能をお持ちの方々ばかりですね。
みんなの声
事件前から世界のオザワだったんだ N響がヨーロッパ帰りの若者の知名度を都合よく使おうとしたらアテが外れたといったところか 虫がいいというかN響の井の中の蛙的な特徴が出た事件だね しかし、音楽を聴く会の面子は凄いな、レジェンド揃いだよ
小澤征爾を知ったのは中学生の頃、少ない小遣いを持ってレコードを買いに行ったら日本人と思しき写真のジャケットを見つけて驚いた記憶があります。確かサンフランシスコ交響楽団だったかな?興味はありましたが小遣いの範囲で買えず、結局は他の廉価版のレコードを買って帰りました。70年台の初め頃、田舎の中学生にとって外国のオーケストラを指揮する日本人がいる事は衝撃的でした。
「小澤征爾の音楽を聴く会」の顔触れが凄すぎて。 浅利慶太氏の才能も発揮されたわけですね。長きにわたるお二人の交流はこの時既に始まっていた‥ もちろん小澤征爾さんにとっては苦しい事件だったのでしょうが、怖いもの知らずの若い芸術家達が古い体質を打ち壊しに行こうとする痛快さを感じます。 結局のところ藝大VS桐朋の派閥争いに利用された印象もありますが、小澤氏がこんなにも天衣無縫な方だったなら、さぞかし生き辛かっただろうなと思います。 日本を離れ好きなだけ才能を開花する事ができた事は、私達にとっても大きすぎる恩恵でした。
引用先 ヤフーニュース
|