こんにちは、映画ブログ「ドグラネット」の管理人、DeadWriterです。
2026年2月現在、ゾンビジャンルは完全に復活のフェーズに入っています。
『28年後...』(2025)でダニー・ボイル&アレックス・ガーランドが再び感染者を走らせ、
『28年後... 白骨の神殿』(2026年1月公開)ではさらに人間の闇とフォークホラーを
融合させて観客を震え上がらせました。
Netflixではムエタイゾンビやハートウォーミングゾンビ娘まで供給過多状態です。
でもね、正直に言うと「最近のゾンビ映画全部面白いか?」と言われたら
即答で「No」です。
量産型ゾンビサバイバルはもう飽和状態で、
似たような展開の低予算作が山ほど出回っています。
だからこそ、今こそ「本当に観ておくべきゾンビ映画」だけを厳選して語りたい。
ここで挙げる5本は、ジャンルの歴史を変えた作品、感情を抉る作品、完全に新しい視点を提供した作品、
そして今見ても「まだ誰も超えていない」と唸る作品ばかりです。
順不同でいきます。ネタバレは極力避けますが、多少の雰囲気は出ます。覚悟して読んでください。
1. 『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968)

監督:ジョージ・A・ロメロ 評価:10/10(歴史的必須度:∞/10)
これを1位にしない選択肢は存在しません。
現代ゾンビ映画の「創世記」です。
1968年、低予算で撮られた白黒映画が、なぜ今も語り継がれるのか?
- ゾンビが「ただの死体」ではなく「社会の鏡」になった瞬間
- 人類がゾンビより人間同士で殺し合うという残酷な真実
- ラストのあの新聞写真のような衝撃(観た人なら誰もが忘れられない)
今見ると映像は古臭いし、ゾンビはのっそり動くだけ。
でもそれが逆に怖い。
逃げ場のない田舎の家、閉じ込められた人間たちの猜疑心とエゴが、
徐々に崩壊していく様は、現代のSNS炎上や分断社会を見ているようです。
2026年になっても、この映画の構造を超えたゾンビ映画はほとんど存在しません。
「ゾンビ映画って何?」と聞かれたら、まずこれを観ろ、としか言えません。
2. 『新感染 ファイナル・エクスプレス』(Train to Busan / 2016)

監督:ヨン・サンホ 評価:9.4/10
韓国ゾンビ映画の金字塔であり、
今なお世界中で「一番泣けるゾンビ映画」として君臨し続けています。
もう本当に、これは泣ける
- 高速列車という「逃げ場のない密室」での極限サバイバル
- ゾンビの感染スピードが異常(走るどころか瞬時に増殖)
- しかし一番怖いのはゾンビではなく「人間のエゴと弱さ」
特に主人公・ソックウの成長物語がえげつないほど胸を抉ります。
「家族って何だっけ?」と問いかけられながら、号泣必至のラストへ一直線。
試写で観た時、劇場内の半分以上がすすり泣いていました(僕も含む)。
2025〜2026年に韓国で再ブームが来ている『ゾンビ娘』や『ニュートピア』も素晴らしいですが、
感情の純度と完成度でいうとまだこの作品が頂点です。
家族で見るならこれ一択。覚悟して観てください。
3. 『28日後...』(28 Days Later... / 2002)

監督:ダニー・ボイル 評価:9.1/10
「走るゾンビ」の元祖であり、現代ゾンビ映画のターニングポイント。
ゾンビ映画好きなら、必見の一作。
- 感染者は「ゾンビ」ではなく「レイジウイルスに侵された生きた人間」
- だからこそ殺しても罪悪感が残る(これが超重要)
- 荒廃したロンドンの風景美が異常に美しい
ボイル監督の色彩感覚と高速編集が、
ただのホラーではなく「終末の詩」に変えてしまう。
Cillian Murphyの無名時代の儚い演技も、今見ると感慨深いです。
そして2025年に公開された『28年後...』と2026年の『白骨の神殿』を観ると、
この2002年の作品がどれだけ先見の明があったか痛感します。
「感染後の世界で人間はどうなるか」という問いを、20年以上前に投げかけていたんです。
シリーズ未完の方は、ぜひこの3部作を順番に観てください。
2026年現在で最も「完成しつつある」ゾンビサーガです。
4. 『カメラを止めるな』(One Cut of the Dead / 2017)

監督:上田慎一郎 評価:9.6/10(メタ度:10/10)
ゾンビ映画史上、もっとも「ズルい」傑作。
前半30分くらいは「低予算ゾンビ映画あるある」のオンパレード。
カメラワークは荒い、演技はわざと下手、ゾンビメイクもチープ……
と思っていたら—— 後半で全てがひっくり返る。
これは「ゾンビ映画を撮ろうとする人たちの物語」であり、
同時に「ゾンビ映画というジャンルへの愛の手紙」でもあります。
観終わった後、思わず拍手したくなる中毒性。
Rotten Tomatoesで長らく100%をキープし続けているのも納得。
「ゾンビ映画に飽きた」という人にこそ観てほしい。
きっと「ゾンビ映画って、まだこんなに面白いんだ」と再発見できます。
5. 『ドーン・オブ・ザ・デッド』(Dawn of the Dead / 2004)

監督:ザック・スナイダー 評価:8.9/10(アクション度:9.8/10)
ロメロ版(1978)のリメイクですが、僕の中では「別物」として完全に上書きされています。
オリジナルもめちゃくちゃ面白いんですが、このリメイク作もかなりの作品です。
- ゾンビが全力疾走(当時衝撃的だった)
- ショッピングモールという「消費社会の象徴」での籠城劇
- オープニングのモンタージュが、映画史に残るレベルの絶望感
スナイダー監督のデビュー作でありながら、すでに完璧な演出力を見せつけています。
特にVing RhamesのSWAT隊員「CJ」のキャラが最高すぎる。
「俺たちはモールに立て籠もる。食い物も女も酒もある。神様ありがとう!」
というセリフに爆笑しながら泣けます。
ロメロ版の社会風刺は深いですが、純粋なエンタメと緊張感でいうと2004年版が圧倒的に上。
今観ても古さを感じさせないスピード感は、まさに「走るゾンビ」の完成形です。
まとめ:2026年、ゾンビ映画を観るならこの順番で
- 『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(起源を知る)
- 『28日後...』(現代ゾンビの始まり)
- 『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004)(最高に楽しい籠城劇)
- 『新感染 ファイナル・エクスプレス』(一番泣ける)
- 『ワン・カット・オブ・ザ・デッド』(一番笑えて一番愛がある)
この5本を観終えたら、あなたはもう立派なゾンビ映画通です。
そこから『28年後...』シリーズを追うもよし、『カメラを止めるな!』や
『ゾンビランド』で笑うもよし、『#Alive』で韓国ゾンビの新時代を感じるもよし。
ゾンビは死なない。 そしてゾンビ映画も、決して死にません。
あなたのお気に入りはどれですか? コメントで教えてください。
僕のレビューが、あなたの次の一本のきっかけになれば幸いです。

