最終話を飾るのが「死霊のえじき」です。
2作目のゾンビの印象が強いだけに、少し地味な印象は否めません。
死霊のえじき
1985年/アメリカ/102分
原題 DAY OF THE DEAD
監督 ジョージ・A・ロメロ
脚本 ジョージ・A・ロメロ
出演者 ロリー・カーディル/リチャード・リバティー/ジョン・アンプラス/テリー・アレクサンダー
あらすじ
死者と生者の数が逆転し、地上にゾンビが蔓延する世界と成り果てたアメリカ・フロリダ州郊外の地下基地。そこでは、女科学者のサラ、ローガン博士らゾンビを研究する科学者たち、施設の警備と科学者の支援を行う軍人グループ、両者に組せず契約だけを遂行するヘリコプターパイロットのジョンと無線技師のビリーなど、生き残った少数の人間たちが閉鎖した施設内に立て篭もり、ゾンビの研究と生存者の捜索を行っていた。
上官が死亡し、軍人グループ指揮官の任務を引き継いだローズ大尉は人員と物資を無駄に費やすだけの状況への苛立ちから、科学者たちに対して高圧的に「目に見える成果」を要求する。しかし、ローガン博士の試算による40万対1という圧倒的多数のゾンビに支配された状況では、有効な打開策があるはずもなかった。
サラとローズたちの軋轢は高まる一方であり、軍人たちとの緊張、精神を病みつつある恋人のミゲルとの問題がサラを追い詰めていく。そんな中、ジョンはサラに生きるとは何かを訴える。先の見えない行き詰まる日々の中、ローガン博士が1つの成果を見せる。それは、ゾンビのバブを飼い慣らすことであった。
納得できないローズ大尉たちもローガン博士の提唱に打開策を見たのか、協力は続ける。しかし、施設内に研究用サンプルとして隔離していたゾンビ捕獲の際に発生した事故で兵士が死亡し、ミゲルは片腕を失う。この件によってサラやジョンたちと軍人たちが一触即発となり、さらにローガン博士がゾンビのバブを飼い慣らすために兵士たちの死体を餌にしていたことが発覚する。
激怒したローズ大尉はローガン博士を殺害し、サラたちを人質にジョンを脅迫してヘリで基地を脱出しようとするが、エレベーターを占拠したミゲルへの対処で、ローズ大尉を残し他の軍人たちがエレベーターに向かった隙にジョンは彼を殴り倒し、武器を奪ってゾンビ檻に放り込まれたサラたちの後を追う。
一方、絶望したミゲルが施設のゲートとエレベーターを開放したため、基地施設内へゾンビの大群が雪崩れ込む。ローズ大尉は部下たちを見捨てて宿舎へ逃げ込み、彼らは次々とゾンビの餌食となる。そこに偶然鎖から解き放たれ博士の死を知ったバブが現れ、ローズ大尉を銃撃。重傷を負ったローズは、ゾンビたちに八つ裂きにされる。
サラ、ビリー、ジョンら3人はゾンビ檻の奥の地下通路から基地の脱出に成功。ヘリでどこかの島に降り立っていたのだった。
引用先 wikipedia
前作の「DAWN OF THE DEAD」ではアクション映画のようなゾンビ映画でしたが、
「死霊のえじき」は打って変わってシリアスドラマ調になっています。
この「死霊のえじき」でのポイントはなんといってもバブでしょう。
ゾンビを飼い慣らすことはできるか?
もはやワクチンも存在せず、あまりにも多くなってしまったゾンビたち。
生き残った人間にできることは、共存すること。
しかし、その人間自体が自分の欲のために暴走し自滅していく。
前作もそうですが、ショッピングセンターに強襲をしかけ自滅していく
暴走族たちのように、愚かなるは人間であることを描いていきます。
なんとも奥深いゾンビ映画です。
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